iPad版Instagramアプリが登場!UIの変更点を徹底解説

有山さん

iPad版Instagramアプリとはどんなものだろう……?

マーケティングに与える影響を把握しておきたい!

長年多くのユーザーに待ち望まれていたiPad版Instagramアプリが、ついに正式リリースされました。

iPad版Instagramアプリでは、従来のスマートフォン版アプリとは大きく異なるユーザーインターフェースが採用され、リールを中心とした設計に生まれ変わっています。

中小企業の経営者や広報・マーケティング担当者の皆さんにとっては、マーケティングの転換点となるかもしれません。

この記事では、InstagramのCEOであるアダム・モセリ氏の公式発言をもとに、UIの変更点やパフォーマンスに関する情報、今後の展望などを解説します。

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iPad版Instagramアプリが正式リリース

iPad版Instagramアプリが、2025年9月3日(米国時間)に正式リリースされました。

アダム・モセリ氏によると、構想自体は以前から存在していたものの、社内的に優先事項ではないことやリソース不足が原因で開発が遅れていたと説明しています。

しかし、リールがInstagram利用時間の50%以上を占めるまでに成長し、TikTokとの競争も激化したことが状況を一変させました。

さらにタブレット市場の拡大も追い風となり、Instagram側がついに方針転換に踏み切った形です。

なお、Androidタブレットの専用アプリも今後提供される予定です。

参考:Instagram、iPad専用アプリをローンチ、大きな画面で楽しめるよう最適化

iPad版InstagramアプリにおけるUIの変更点と設計意図

iPad版InstagramアプリにおけるUIの変更点と設計意図を、以下の項目に沿って解説します。

  1. 【ホーム動線の変化】ストーリーズからリールへ
  2. 【メッセージング機能】受信ボックスとスレッドの同時表示
  3. 【フォロー中タブ】投稿の見逃し防止

iPad版Instagramアプリでは、スマートフォン版とは根本的に異なるユーザーインターフェースが採用されています。

大画面デバイスの特性を最大限活用するため、従来の概念にとらわれない革新的な設計が特徴です。

①【ホーム動線の変化】ストーリーズからリールへ

iPad版Instagramアプリのホーム画面では、ユーザーの行動データに基づいた設計変更が加えられています。

特に顕著な変更点は、上部にストーリーズを配置して、スクロールすると従来のフィードではなくリールへ遷移する導線が採用されていることです。

アダム・モセリ氏は、タブレットユーザーはスマートフォンユーザーと比べてアクセス回数は少ないものの、一回あたりの動画視聴時間が長い傾向があると発言しています。

iPad版Instagramアプリでは、この利用パターンを考慮して、動画視聴を主役に据えたレイアウトへと最適化が図られています。

企業のマーケティング担当者にとっては、リール制作により一層力を入れる必要性が高まったといえるでしょう。

②【メッセージング機能】受信ボックスとスレッドの同時表示

メッセージング機能のUIも、iPadの大画面を活かした変更が加えられています。

iPad版Instagramアプリでは、画面の左側に受信ボックス(スレッド一覧)を表示させながら、右側の領域で選択したスレッドを同時に表示可能です。

写真や動画を閲覧しながらコメントを確認したり、両方の画面を並行してスクロールしたりできるため、より快適で効率的なコミュニケーションが実現します。

マーケティング担当者としては、複数のコメントに効率よく対応できるため、カスタマーサポートの質と速度の両方を向上させられます。

また、顧客とのコミュニケーションがより密接になることで、ブランドロイヤリティの向上にもつながるでしょう。

③【フォロー中タブ】投稿の見逃し防止

Instagramでパーソナライズされたホームフィードとは別に、自分がフォローしているアカウントの投稿だけをチェックしたいというニーズが以前からありました。

そのため、iPad版Instagramアプリではフォローしているアカウントの投稿を、時系列で確認できる「フォロー中」のタブが新たに採用されています。

フォロー中タブの導入により、ユーザーは自身が関心を持つコンテンツへより素早く、確実に到達できます。

なおiPad版Instagramアプリでは、今後数ヶ月から1年をかけて、ユーザーが目的のコンテンツにアクセスしやすくなる機能が拡張されていく予定です。

【公式見解】Instagramのパフォーマンスを上げる3つのポイント

Instagramのパフォーマンスを上げるポイントは以下の3つです。

  1. 投稿前のコメント返しは必要ない
  2. リールは平均視聴時間・いいね率・シェア率に注目する
  3. エンゲージメントのパターンを分析する

Instagramのパフォーマンスを向上させるためには、アルゴリズムに関する正しい知識が必要不可欠です。

ここでは、マーケティング担当者が知っておくべき3つのポイントを解説します。

①投稿前のコメント返しは必要ない

「次の投稿のリーチを増やすために、投稿前にコメントにたくさん反応する必要がある」という情報は、単なる都市伝説であるとアダム・モセリ氏により明かされました。

誤った情報により、本来必要ではない作業に時間を費やしていた企業も多いでしょう。

もちろん、コメントをくれたユーザーと積極的に交流すれば、将来的なエンゲージメントにつながる可能性を高められます。

しかし、コメントに反応する行為自体が、Instagramのアルゴリズムに対してポジティブな影響を与えることはありません

②リールは平均視聴時間・いいね率・シェア率に注目する

リールのパフォーマンスを評価する上でもっとも大切な指標は、平均視聴時間・いいね率・シェア率の3つです。

ただし、「いいね」の絶対数ではなく、どれくらいの割合で「いいね」が押されたのかが重要になる点は理解しておきましょう。

仮に多くのユーザーがリールを視聴しても、「いいね」の割合が低ければパフォーマンスは上がりません。

投稿者としては、平均視聴時間・いいね率・シェア率を意識したコンテンツ制作を心がける必要があります。

③エンゲージメントのパターンを分析する

Instagramでリールのパフォーマンスを上げるためには、エンゲージメントのパターンを見つけることが大切です。

個々のリールの結果に一喜一憂するのではなく、リールをグループに分けて冷静に分析する姿勢が求められます。

グループ分けしたリールの平均視聴時間・いいね率・シェア率を確認し、エンゲージメントのパターンを把握していきましょう。

うまくいった要素を強化し、うまくいかなかった要素を改良していけば、パフォーマンスは向上していくはずです。

また、継続的にPDCAサイクルを回していけば、自社に最適なリール制作のノウハウを蓄積できるでしょう。

なお、Instagramのインプレッションについてより深く知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

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​​Instagramのインプレッションとは?閲覧数とリーチ数の違いや分析方法をわかりやすく解説!
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Instagramの今後の展望

Instagramの今後の展望を詳しく解説します。

  • リールのプレイリスト機能の開発状況
  • メッセージの一斉送信機能の実装予定
  • 投稿後のカルーセル並び替え機能が実装される可能性
  • 音声翻訳の対応言語の拡大予定

Instagramは常に進化を続けています。企業のマーケティング戦略に影響する情報も含まれているため、チェックしておきましょう。

リールのプレイリスト機能の開発状況

YouTubeのように、複数のリール動画を特定のテーマやカテゴリーでまとめる「プレイリスト機能」については、開発が進められていません。

ただし、特定のリール同士をリンクさせて、ユーザーを誘導する機能は新たにリリースされています。

そのため、企業は単発のリール制作だけでなく、シリーズ化されたコンテンツ戦略を検討する価値があるでしょう。

メッセージの一斉送信機能の実装予定

フォロワーに対してメッセージを一斉送信できる機能は、おそらく実装されないと公式に発表されました。

実装の予定がないのは、スパムの温床として悪用される可能性が高いことが理由とされています。

なお、チャンネル機能を利用すれば、フォロワーに対して以下のコンテンツを一斉配信できます。

<一斉配信できるコンテンツ>

  • テキスト
  • 写真
  • 動画
  • 音声
  • アンケート

チャンネル機能を活用して、価値のある情報を配信することで、ブランドイメージの向上とフォロワーとの関係性構築につながるでしょう。

投稿後のカルーセル並び替え機能が実装される可能性

現状、Instagramではカルーセル投稿の一部を削除できますが、並び替えには対応していません。

しかし、アダム・モセリ氏はインタビューの中で「カルーセルの並び替え機能はいいアイデアだ。いつ実装できるかはわからないが要望として記録しておく」と前向きな発言をしています。

ユーザーからの要望が多い場合は、将来的に実装される可能性もあるでしょう。

例えば、スレッド上でコメントが固定できる機能は、AMA(質疑応答イベント)での質問がきっかけで実装された経緯があります。

音声翻訳の対応言語の拡大予定

現在Instagramでは、より多くの言語に対応する作業が積極的に進められています。

多くのユーザーに使用されている言語を優先的に、今後数ヶ月でさらに多くの言語が追加される予定です。

音声翻訳機能が拡張されると、グローバルなマーケティング展開がより容易になるはずです。

言語の壁を越えて多様なユーザーにリーチできるため、インバウンド需要の取り込みや海外展開を検討している企業は積極的に活用すべきといえます。

iPad版Instagramアプリの登場でリール投稿がますます重要に

iPad版Instagramアプリの正式リリースにより、リールの重要性がこれまで以上に高まりました。

大画面での視聴に最適化された新しいユーザーインターフェースは、企業のマーケティング戦略にも影響を与えるはずです。

従来のInstagramマーケティングの戦略は踏襲しつつも、タブレット環境での視聴を意識したコンテンツ制作が求められるでしょう。

この記事の内容を参考にして、魅力的なコンテンツ制作に挑戦してください。

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