マーケティング

Instagram広告が効果ない?その原因と費用対効果を最大化する方法を解説

山下 まあや

Instagram広告を導入したものの、思うような効果が出ずに悩んでいませんか?

期待したほど新規顧客にリーチしていない。

成果が出ずに広告費用だけがかさんでいく……。

Instagramは日本国内の月間アクティブユーザー数が約3,300万人(2024年現在)と、巨大なSNSプラットフォームです。

これほどのユーザー数がいるのなら、広告を回せば自社の売り上げにつなげられると考えるのは当然のことです。しかし、現実には思ったようなCVが出ず困っている担当者も多いはず。

そこで、この記事ではInstagram広告の効果が出ない7つの原因と、費用対効果を上げる9つの施策について詳しく解説をします。

また、そもそもInstagram広告が御社にとって最適な手段なのかも見直し、広告の効果測定の方法についても簡単に紹介します。

この記事を読むだけでInstagram広告の基礎的ノウハウが身につきますので、ぜひ最後までご覧ください。

Instagram広告の基礎知識と、期待される効果について

Instagram広告にはさまざまな形式がありますが、すべてに共通するのは視覚的に訴えかける効果が強いマーケティング手法だということです。

まずはそれぞれのフォーマットの特徴を紹介し、どのような効果が期待されるのか簡単に見ていきましょう。

Instagram広告の特徴と種類

Instagram広告は、通常の閲覧画面に自然に溶け込むような形で挿入されます。

そのため、広告の形式は一般の投稿形式に則したフォーマットが用意されています。

種類特徴適用例効果
フィード広告通常の投稿と同じように表示される。
画像、動画、カルーセル形式が可能。
・製品紹介
・ブランドストーリーの伝達
・高いエンゲージメント率
・自然な形での商品露出
ストーリーズ広告全画面表示で没入感が高い。
15秒以内の短い動画や画像。
・限定オファー
・新製品発表
・高いクリック率
・若年層へのリーチ力が強い
リール広告短い動画コンテンツの中に表示。
トレンドに乗りやすい形式。
・ブランドの個性表現
・製品のデモンストレーション
・高い視聴完了率
・バイラル効果が期待できる
ショッピング広告製品タグ付きの広告。
直接ECサイトに飛んで購入が可能。
・Eコマース
・製品カタログ
・直接的な販売促進
・購買行動の簡素化

Instagramを楽しんで見ていたら、広告も自然と目に入ってくる!

他のSNSでは邪険に思われがちな広告ですが、Instagramでは通常の投稿と見分けがつきにくいため、違和感なく広告を見てもらうことが可能です。

それでも期待した広告効果が得られていない場合は、フォーマットを変えてみると良いかもしれません。

Instagram広告で期待できる効果

Instagram広告を活用することで、さまざまな効果が期待できます。

Instagram広告の効果
  • 潜在顧客へのアプローチ
  • 商品やサービスの認知度向上
  • ブランディングの強化

今の若年層は「ググるよりタグる」と言われるほど、Instagramを情報収集ツールとして活用しています。

そのため、元々情報を求めているユーザーに対して広告を配信できるので、それまで自社製品を知らなかった層にポジティブにアプローチができたり、サービスについてより深く知ってもらったりすることが可能になるのです。

また、文章だけでは伝えきれないブランドの魅力を、画像や動画で視覚的に訴えかけることが可能なため、ブランディングの強化にも効果を発揮します。

Instagram広告の効果が出ない7つの原因

Instagram広告は通常の投稿に溶け込んで見えるため好意的に受け入れられやすく、さまざまな効果が期待できます。

それにも関わらずInstagram広告の効果が出ない場合には、以下の原因が考えられます。

Instagram広告の効果が出ない7つの原因
  1. ターゲット設定がズレている
  2. 広告クリエイティブが刺さっていない
  3. 商品・サービスがわかりにくい
  4. 商品・サービス自体の魅力が低い
  5. 広告予算が不足している
  6. 広告の目的があいまいになってしまっている
  7. タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性がない

これらの原因について、一つずつ掘り下げてみましょう。

①ターゲット設定がズレている

Instagram広告の効果が出ない一つ目の原因は、ターゲット設定がズレているということです。

Instagram広告はどのようなユーザーに広告を配信するのか細かく設定をすることができますが、これが却ってターゲット設定のズレを招き、広告に対して「興味がない」「自分には関係がない」と思われてしまっている可能性があります。

よくあるターゲティングの失敗例
  • より多くの人に広告を届けようとしてターゲットを広げすぎる(「20~65歳の全ての人」など)
  • 自社サービスと関連性の低い興味関心で絞り込んでしまう
  • 地域設定を誤り、サービス提供地域外のユーザーにも広告を配信してしまう

ターゲット設定のズレは、広告費用を無駄にすることにもつながります。

広告への反応が悪い場合は、ターゲット設定を変更してみると効果が上がるかもしれません。

②広告クリエイティブが刺さっていない

二つ目の原因は、広告クリエイティブが刺さっていないということです。

Instagramはビジュアル重視のSNSです。そのためユーザーは、高品質なビジュアルの投稿を見慣れています。

そのような中で「ダサい」「汚い」と思われてしまうようなデザインの広告を配信してしまうと、目を留めてもらうことは困難になります。

ユーザーは一瞬のうちに多くのコンテンツをスクロールして消費します。

思わず手を止めて広告に注目してもらうためには、ターゲットが魅力的だと思う広告クリエイティブを作成する必要があるのです。

③商品・サービスがわかりにくい

三つ目の原因は、商品・サービスがわかりにくいということです。

適切なターゲットに広告を配信し、魅力的な広告クリエイティブを作成できていても、そもそも商品やサービスがわかりにくいとユーザーに伝わりません。当然、広告効果も低くなってしまいます。

メッセージが伝わりにくい原因
  • 情報が多すぎて一目では把握できない
  • 製品の特徴が整理されていない
  • サービスのメリットが明確に示されていない
  • 競合との差別化ができていない

Instagram広告ではどの程度の「わかりやすさ」が求められるのだろう?

わかりやすさの目安は一目瞭然であることです。

ユーザーがぱっと見ただけで理解できないような複雑な商品やサービスは、それ自体を一度見直してみる必要があるかもしれません。

④商品・サービス自体の魅力が低い

四つ目の原因は、商品・サービス自体の魅力が低いということです。

どんなに広告の最適化をしたところで、魅力的な商品・サービスだと思ってもらえなければコンバージョンにはつながりません。

その商品・サービスはユーザーのニーズや期待を満たすものになっているでしょうか?

  • 似たような商品がすでに存在していないか?
  • ユーザーの悩みや困り事を解決するサービスになっているか?
  • その商品の購入が明るい未来につながるか?

広告効果が期待以下である場合、まずは商品やサービスの見直しから始める必要がある可能性も少なくありません。

⑤広告予算が不足している

五つ目の原因は、広告予算の不足です。

Instagram広告のシステムはオークション形式を採用しています。

つまり広告予算があまりにも少なすぎると、同じユーザーグループを対象としている競合に負けて充分な露出が得られなくなってしまう危険性があるということです。

予算不足の目安
  • リーチやインプレッション数が極端に少ない
  • 競争の激しい時間帯に広告が表示されない
  • 頻繁に予算上限に達してしまう

Instagram広告は数百円から運用が可能ですが、充分な効果を得るためには適切な予算設定が必要になります。

限られた予算で効果を最大化する必要がある場合は、特定のターゲット層に絞って広告を配信することも有効です。

⑥広告の目的があいまいになってしまっている

六つ目の原因は、広告の目的があいまいになってしまっているということです。

広告の目的が明確でないと、正確な効果測定を行うこともできません。つまり、広告効果がどれほど出ているのかが把握できないということです。

また、適切な効果測定が行えないと、広告の改善策を講じることもできなくなります。

広告目的の例
  • ブランド認知度の向上
  • リードの獲得
  • 売上の増加

こうした広告目的を明確に定めることで、目標とする数値が明らかになり、効果的な広告運用が可能になるでしょう。

⑦タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性がない

七つ目の原因は、タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性がないということです。

広告の各要素が一貫していないと、ユーザーを混乱させてしまいます。

たとえ広告をクリックしたとしても、その先のLPが思っていたものと異なっていた場合、ユーザーの離脱につながります。

広告導線をユーザー目線から確認し、「わかりにくくないか」「誤解を招かないか」「全体の統一性はあるか」をチェックしてから広告を配信するようにしましょう。

Instagram広告の費用対効果を高める9つの施策

ここまで、Instagram広告の効果が出ない原因について見てきました。

それらを改善し、Instagram広告の費用対効果を高めるための9つの施策について、ここから解説をしていきます。

Instagram広告の効果を上げる9つの施策
  1. ターゲット設定を見直し、明確にする
  2. クリエイティブのクオリティを高める
  3. 商品・サービスを明確にする
  4. 広告予算を増やしてみる
  5. さまざまな広告設定を試してみる
  6. 動画(リール)広告を試す
  7. 導線設計を再構築する
  8. タイトル、クリエイティブ、LPの一貫性を保つ
  9. PDCAサイクルを回して広告運用を改善する

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①ターゲット設定を見直し、明確にする

広告効果を上げる一つ目の施策は、ターゲット設定を見直し、明確にするということです。

「なるべく多くの人に広告を届けたい」と思われるかもしれませんが、「誰でもいい」は誰にも刺さらないということを心に刻んでください。

ターゲットを明確にするためには、具体的なペルソナ設定を作り込むことも有効な手段の一つです。

ペルソナ設定の方法
  • 人口統計学的データ(年齢、性別、居住地など)を基本に設定
  • 心理的特性(価値観、ライフスタイル、悩みなど)を追加
  • 行動特性(購買習慣、情報収集方法など)を組み込む
  • 実際の顧客インタビューやアンケートデータを活用して精緻化

ペルソナに基づいて広告内容を最適化することで、広告への反応率が向上します。

また、ターゲティングの手法としては以下の方法が考えられます。

ターゲティングの手法
  • インタレストターゲティング:ユーザーの興味関心に基づいて広告を配信
  • リターゲティング:過去にウェブサイトを訪れたユーザーに再度アプローチ
  • ルックアライクオーディエンス:既存の優良顧客に似た特徴を持つユーザーを対象に配信

こうした手法を取り入れながら、適切なターゲット設定を目指してみてください。

②クリエイティブのクオリティを高める

二つ目の施策は、広告クリエイティブのクオリティを高めることです。

どんなに良い商品やサービスでも、広告クリエイティブがユーザーに刺さらないと、広告効果を上げることはできません。

なぜなら、魅力的ではない広告クリエイティブはそもそも見てもらえないからです。

①で設定したペルソナをもとに、ターゲットに好まれる広告クリエイティブを目指しましょう。

魅力的な広告の作り方
  • ブランドイメージに即したデザインを使用する
  • 写真・動画の画質はなるべく高画質にする
  • 商品やサービスの魅力が視覚的に理解できるようにする
  • ペルソナが好む色合いやフォントを使用する

また、最初から100点満点の広告クリエイティブを作ろうとはしないことも広告運用の成功のコツです。

なぜなら、最初から完璧なものを作ることは不可能に近いからです。最初から完璧を目指そうとすると、ただいたずらに時間を浪費することにつながってしまいます。

では、どうすれば効果的な広告クリエイティブを作ることができるのでしょうか?

その方法の一つとして、ABテストの実施が挙げられます。

ABテストを繰り返し、継続的に改善を行っていくことで、広告クリエイティブのクオリティを高めることができます。

③商品・サービスを明確にする

三つ目の施策は、商品・サービスを明確にし、それを広告に落とし込むことです。

御社の商品・サービスは複雑でわかりにくいものになってしまっていませんか?一言で魅力を伝えることはできますか?

たとえばsizuru wizであれば、「月額最低5万円から始められるInstagram運用代行です」という商品説明になります。

あ、Instagramの運用代行をしてくれるんだ。月額5万円なら他社より安いな。

と、サービス内容をぱっと理解してもらうことができます。

わかりやすい商品説明のポイント
  • 見出しタイトルは簡潔にまとめる
  • 商品の特徴を箇条書きにする
  • ユーザーレビューを掲載する
  • サービス利用のビフォーアフターを比較する
  • 具体的な使用シーンを写真や動画で見せる

Instagramでは長い文章は基本的に読んでもらえないので、上記のポイントを意識しながら、ビジュアルで商品・サービスの説明を行うように心がけましょう。

④広告予算を増やしてみる

四つ目の施策は、広告予算を増やすということです。とは言え、ただ闇雲に予算を増やすのでは費用を無駄にすることにもつながりかねません。

効果的な予算管理をするためには、以下のポイントを参考にしてみると良いでしょう。

予算増加のタイミングの見極め方
  • ROAS(広告費用対効果)やCPA(顧客獲得単価)などの指標が目標を達成している
  • 広告のリーチが頭打ちになっている
  • 競合他社の広告出稿が増加している
  • 季節的な需要の増加が見込まれる

また、広告予算を増やす際には一気に高額を投入するのではなく、効果を見ながら段階的に増やしていくことも重要です。

段階的な予算増加の戦略
  1. 現在の予算の10~20%ずつ増加させる
  2. 増加後のパフォーマンスを1~2週間観察
  3. 効果が維持されていれば、さらに増加を検討
  4. 効果が下がった場合は、前の予算に戻す

このような戦略を採ることで、最も効果的な予算額を設定できるようになります。

⑤さまざまな広告設定を試してみる

五つ目の施策は、さまざまな広告設定を試してみるということです。

Instagram広告には多様な設定オプションがあり、これらを適切に活用することで広告効果を大きく向上させられます。

見直すべき広告設定の例
  • 広告の目標
    • 「問い合わせを増やす」「プロフィールへのアクセスを増やす」「ウェブサイトへのアクセスを増やす」
  • 配信するターゲット
    • 地域、興味・関心、年齢、性別
  • 広告のフォーマット
    • フィード広告、ストーリーズ広告、リール広告、ショッピング広告

さまざまな設定を試すことで最適な組み合わせを見つけ出し、広告効果を最大化することができます。

⑥動画(リール)広告を試す

六つ目の施策は、動画(リール)広告を試すということです。

なんでわざわざリール広告なの?

撮影や編集が大変そう……。

そう思われるかもしれませんが、2024年現在のInstagramにおいて、フォロワー外へのアプローチ力が最も高いのはリール動画です。

通常投稿のリール動画ですら多くのリーチが見込めるのですから、リール広告の効果の絶大さは想像に難くないでしょう。

効果の出るリール動画の作り方につきましては、下記の記事で徹底解説をしておりますので、併せてご覧くださいませ。

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バズるInstagramリール動画の作り方【秘訣5選】
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⑦導線設計を再構築する

七つ目の施策は、導線設計を再構築するということです。

ユーザーが広告をクリックした後、購入や問い合わせに至るまでのプロセスがスムーズでなければ、コンバージョン率は低下します。

広告からコンバージョンまでの導線は、シンプルでわかりやすいものになっているでしょうか?

ユーザーがどのような導線を辿っているかは、下記の方法で確認することができます。

ユーザージャーニーの分析方法
  1. Googleアナリティクスでユーザーの行動フローを確認
  2. ヒートマップツールでLP上のユーザー行動を可視化
  3. 離脱率の高いページや段階を特定
  4. カスタマーインタビューで実際の購買プロセスを把握

情報が整理されていなかったり、リンクが複数あったりすると、ユーザーが混乱してしまい、購入アクションを起こさずに離脱してしまう危険性が高まります。

具体的な対応策として、エンドカードやプロフィール下のリンク、ハイライトに購入や予約ページへの直接リンクを設置することがおすすめです。

⑧タイトル、クリエイティブ、LPの一貫性を保つ

八つ目の施策は、タイトル、クリエイティブ、LPの一貫性を保つことです。これは広告を見たユーザーの期待に応え、コンバージョン率を向上させるために重要です。

一貫性確保のための取り組み例
  • 広告とLPで同じキーワードを使う
  • 色やロゴ、フォントを統一する
  • トーンや雰囲気を合わせる
  • 同じ画像や動画を使う
  • 提供する価値を一致させる

広告を見てクリックし、LPに到着したとき、「ちゃんと求めていた情報にたどり着けた」とユーザーに感じてもらえるかどうかをチェックしましょう。

たとえば「50%オフセール」という広告を見てクリックをしたら、LPにもセール情報が記載されているといった具合です。

このように一貫性を保つことで、ユーザーは混乱せず、スムーズに情報を得たり、行動(購入など)を取ったりできるようになります。

結果として広告の効果が高まり、より多くの成果(売上や会員登録など)につながるのです。

⑨PDCAサイクルを回して広告運用を改善する

九つ目の施策は、PDCAサイクルを回して広告運用を改善するということです。

Instagram広告の効果を最大化するには、継続的な分析と改善が不可欠です。

PDCAサイクルを適切に実施することで広告パフォーマンスを常に最適化でき、費用対効果が高まります。

効果的なPDCAサイクルの回し方
  1. Plan(計画):明確な目標とKPIを設定し、具体的な実施計画を立てる
  2. Do(実行):計画に基づいて広告を出稿し、データを収集する
  3. Check(評価):収集したデータを分析し、目標達成度を評価する
  4. Act(改善):分析結果に基づいて改善策を立案し、次のサイクルに反映する

たとえば……

  1. Plan:「新商品の認知度を上げるため、1週間で1000回以上の広告クリックを目指す。予算は1万円。」
  2. Do:商品の魅力的な写真と「新発売!」というメッセージで広告を作り、18~25歳の女性向けに1週間配信する。
  3. Check:結果、クリック数は800回。予算は使い切った。夕方から夜にかけてのクリック率が高かった。
  4. Act:次回は夕方以降の配信に重点を置く。また、クリック数を増やすため、広告のデザインを少し変えてみる。

このサイクルを繰り返すことで、少しずつですが確実に広告の効果を高めていくことができます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、実践を重ねるうちに自然と行えるようになるでしょう。

他のSNSと比べたInstagram広告の特徴

ここまでInstagram広告の効果が出ない原因と、費用対効果を高める施策について見てきました。

しかし、Instagram広告の効果が出ないと感じている場合、そもそも商品・サービスとInstagram広告の相性が悪い可能性もあります。

そこでここからは、Instagram広告の強み・弱みを確認し、他のSNSとの比較をすることで、最適な広告プラットフォームを見つけ出していきましょう。

Instagram広告の強み

Instagram広告の強みとしては、下記の三点が挙げられます。

Instagram広告の強み
  • 若年層へのリーチ力
  • ビジュアルコンテンツの強力な訴求力
  • 高いエンゲージメント率

これらについて、簡単に見ていきましょう。

若年層へのリーチ力

Instagramは特に若年層の利用率が高く、18歳~34歳がボリュームゾーンとなっています。

年代別Instagramの利用率
  • 10代:70.0%
  • 20代:73.3%
  • 30代:63.7%

そのため、若年層をターゲットとした商品・サービスの宣伝にはInstagramが大きな効果を発揮しやすいでしょう。

また、これらの年代ではインフルエンサーの影響力が強いことも注目すべき特徴です。

Instagramでは自社アカウントで広告配信をするだけではなく、インフルエンサーマーケティングを活用することも有効です。

インフルエンサーへの依頼の方法については下記の記事で解説しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。

あわせて読みたい
【Instagram】インフルエンサーにPR案件を依頼する方法や費用相場は?
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ビジュアルコンテンツの強力な訴求力

Instagramの特徴は、何と言ってもビジュアルコンテンツが中心のSNSだということです。

魅力的な画像や動画は、時としてとても強力な訴求力を持ちます。

ビジュアル訴求が効果的な例
  • 化粧品:ビフォーアフターの比較画像で効果を視覚的に訴求
  • 旅行:没入感のある画像や美しい風景写真で憧れを喚起
  • 食品:「美味しそう」な質感や色彩を強調

こうした「インスタ映え」するジャンルでは、特にInstagramでのプロモーションが成功しやすいです。

高いエンゲージメント率

Instagram広告は他のSNS広告と比較して、エンゲージメント率が高い傾向にあります。

各SNS広告のエンゲージメント率
  • Instagram:0.43%
  • X(旧Twitter):0.029%
  • Facebook:0.063%

(出典:Rival IQ社「2024年ソーシャルメディア業界ベンチマークレポート」)

Instagram広告のエンゲージメント率が高いのは、広告が通常投稿に溶け込みやすいことに加え、ユーザーが反応しやすいプラットフォーム設計になっているからです。

広告を見たユーザーは「いいね」やコメントをするだけでなく、保存やシェアといったアクションも比較的容易に行います。

さらにエンゲージメント率を高めたい場合は、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用ユーザー参加型のキャンペーンの実施などが方法として考えられます。

Instagram広告の弱み

Instagram広告には上記のような強みがある一方で、下記のような弱みもあります。

Instagram広告の弱み
  • 費用対効果が不安定
  • 短期間での成果が出にくい
  • ターゲティング精度に限界がある

これらについても、簡単に見ていきましょう。

費用対効果が不安定

Instagram広告は、費用対効果が不安定になりやすい傾向があります。

それは、ターゲティングの設定や広告クリエイティブの質によって結果が大きく変動するためです。

「似たようなデザインの広告を作ったのに今回はエンゲージメント率が低い」ということもあるでしょう。

また、費用対効果が不安定になる原因は他にもあります。

費用対効果の変動要因
  • 季節性:休暇シーズンや特定のイベント時期に広告費用が高騰
  • 競合の広告活動:競合が多い時期は入札競争が激化し、コストが上昇
  • アルゴリズムの変更:Instagramの頻繁な更新により、突然効果が変化する可能性

特にアルゴリズムの変更は、通常のアカウント運用を行っていても悩みの種です。

「これまで上手く行っていたやり方が急に通用しなくなる」ということが起こるため、アルゴリズムの変更の際には、迅速に新しいアルゴリズムに対応する必要があります。

短期間での成果が出にくい

Instagram広告は、短期間での成果が出にくく、長期的なアカウント運用が求められます。

なぜなら人々は広告を見てすぐに購買行動に移るわけではなく、友達の意見を聞いたり、他の商品と比較したりといったプロセスを踏んでから商品を購入するからです。

また、一度しか広告を見たことがないブランドは信頼されにくく、何度か目にすることでようやくブランドを認知し、最終的なコンバージョンに至ります。

そのため、Instagram広告の運用においては、段階的な目標を設定することが効果的です。

段階的な目標設定
  • 短期目標:広告の閲覧回数やいいね数を増やす
  • 中期目標:フォロワー数を増やす、ウェブサイトへの訪問を増やす
  • 長期目標:商品の販売数を増やす、ブランドの認知度を上げる

このようにフェーズごとの目標を設定することで、すぐに成果が出なくても長期的に運用していくことが可能になります。

ターゲティング精度に限界がある

Instagram広告のターゲティングオプションは豊富ですが、その精度には限界があります。

えっ、ターゲティング設定を信頼して広告を配信していたのに……。

ターゲティングの精度が落ちてしまう原因には、以下のようなものが考えられます。

ターゲティング精度が落ちる原因
  • ユーザー自身が嘘のプロフィールを登録している可能性がある
  • 家族間でデバイスを共有している場合がある
  • 個人情報保護のため、データの追跡に制限がかかる
  • ユーザーの興味関心をInstagramが推測するには限界がある

たとえば、ある人がスポーツ用品の広告をクリックしたからといって、必ずしもその人がスポーツ好きとは限りません。プレゼントを探しているだけかもしれないからです。

しかしInstagramのアルゴリズムは、その人がスポーツに関心があるユーザーだと認識してしまうといったことが起こり得ます。

こうした要因から、意図していないユーザーにも広告が配信されてしまう可能性があるのです。

そのため、Instagramのターゲティングに全てを任せるのではなく、ABテストの実施やコンテンツの質の改善、Instagram以外の広告の併用といった工夫が必要です。

他のSNSとの比較

ここまで、Instagram広告の強みと弱みを確認してきました。Instagram広告にはさまざまな効果が期待できますが、一方で限界もあります。

Instagram広告で効果が思うように出ない場合、他のSNS広告がマッチするかもしれません。

そこでここからは、Instagramと他の主要SNSについて、一つずつ比較をしていきます。

Facebookとの比較

InstagramとFacebookは同じMeta社のプラットフォームですが、それぞれに特徴があります。

InstagramFacebook
ユーザー層若年層(18~34歳)幅広い年齢層(30代~)
コンテンツ形式写真や短い動画が中心。
見た目の美しさやインパクトが重要。
テキスト、リンク、長めの動画など、多様な形式に対応。
詳しい情報を伝えやすい。
ユーザー行動発見・コミュニケーション情報収集・ビジネス活用
広告の効果(一般的な傾向)ブランド認知度を上げるのに効果的。
エンゲージメント率(いいねやコメントの割合)が高い。
直接的な販売や詳細な情報提供に強い。
クリック率が比較的高い。
InstagramとFacebookの違い

FacebookはInstagramよりもユーザーの年齢層が高く、ビジネス活用をしている人も多いSNSです。

ユーザーは基本的に実名で登録をしており、現実世界での知人とのつながりがメインとなっています。

X(旧Twitter)との比較

InstagramとX(旧Twitter)では、ユーザー層や利用目的が大きく異なります。

InstagramX(旧Twitter)
ユーザー層若年層中心。
ビジュアル重視の層。
幅広い年齢層。
ニュース・情報に敏感な層。
コンテンツ形式画像・動画中心テキスト中心
リアルタイム性比較的低い(洗練されたコンテンツ重視)非常に高い(速報性重視)
広告形式画像広告、動画広告、ストーリーズ広告テキスト広告、カード広告など
InstagramとX(旧Twitter)の違い

X(旧Twitter)は2008年頃から日本で普及し始めました。その当時から登録しているユーザーがいるため、Instagramよりも幅広い年齢層が活用しています。

X(旧Twitter)はアカウント作成が容易なため、興味関心ごとにアカウントを分けて活用しているユーザーも少なくありません。

情報の消費スピードがInstagramよりも速いため、速報性のある広告やトレンドに乗ったキャンペーンなどに適しているでしょう。

TikTokとの比較

TikTokは急速に成長している動画プラットフォームで、Instagramと同様に特に若年層に人気があります。

InstagramTikTok
ユーザー層18~34歳のミレニアル世代に強み13~24歳のGen Z世代に強み
コンテンツ形式静止画、動画、ストーリーズなど短尺でエンタメ性の高い動画中心
アルゴリズムフォロー関係とエンゲージメントベースコンテンツの人気度と個人の興味に基づく(フォロー関係が少なくても広く拡散される)
広告の傾向ブランド主導のクオリティの高いコンテンツも受け入れられるユーザー生成コンテンツ(UGC)スタイルが効果的
InstagramとTikTokの違い

TikTokはInstagramよりもさらに若い年代に人気のあるSNSです。そのため、高級感のある洗練されたコンテンツよりもエンターテインメント性の高いコンテンツが伸びやすいです。

また、TikTokはバイラル効果が高く、短期間で多くのユーザーにリーチできる可能性があります。

Instagram広告の効果測定の方法と注意点

ここまで、Instagram広告の特徴と、他のSNSとの比較を見てきました。

ここからは、Instagram広告の効果測定の方法と注意点について詳しく解説します。

Instagram広告の効果を最大化するためには、適切な効果測定が不可欠です。正確なデータ分析をすることで広告パフォーマンスを把握し、継続的な改善が行えるからです。

まずは効果測定に使用できるツールとその活用方法について見ていきましょう。

効果測定に使えるツールとは?

Instagram広告の効果測定には、プラットフォーム提供の公式ツールから外部の分析ツールまで、様々なオプションがあります。

ここでは下記のツールについて解説をしていきます。

広告の効果測定に使えるツール
  • Meta広告マネージャ(旧Facebook広告マネージャ)
  • Googleアナリティクス
  • Instagramインサイト
  • 外部SNS管理ツール(Hootsuite, Sprout Socialなど)

これらについて、一つずつ見ていきましょう。

Meta広告マネージャ(旧Facebook広告マネージャ)

Meta広告マネージャは、Instagram広告の運用と効果測定の中心となるツールです。

Meta広告マネージャでチェックできる数字・指標は多岐にわたります。

Meta広告マネージャでできること
  • 基本指標の確認:リーチ数、インプレッション、クリック数、クリック率(CTR)を確認
  • コンバージョン追跡:ウェブサイト上での望ましい行動(購入など)を計測
  • 費用対効果分析:CPC(クリック単価)、CPM(1000インプレッション単価)を計算
  • オーディエンス分析:年齢、性別、地域別の反応を確認
  • デバイス別分析:スマートフォン、パソコンなど、利用デバイス別の効果を比較
  • 配置効果の確認:Facebook、Instagramなど、広告配置場所ごとの効果を比較
  • 時間帯分析:効果の高い時間帯を特定
  • A/Bテスト結果分析:異なる広告のパフォーマンスを比較
  • ROI(投資収益率)計算:広告費用に対する利益率を算出
  • レポート作成: 上記指標をまとめ、定期的にレポートを作成

さまざまなデータの分析だけでなく、カスタマイズ可能なレポートの作成までも行えますので、Instagram広告の効果測定にはまずMeta広告マネージャを使いこなせるようになると良いでしょう。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスを使用することで、Instagram広告からのトラフィックとその後の行動を詳細に分析できます。

Instagram広告の目的がWebサイトへの集客やコンバージョンである場合、Googleアナリティクスを活用することで広告やWebサイトを最適化できます。

Googleアナリティクスでわかること
  • アクセス数の分析:日々の訪問者数と、新規か再訪問かの内訳
  • ページの人気度チェック:各ページの閲覧回数と、すぐに離れる人の割合
  • サイト内の人の動き:どのページからどのページへ移動したかの流れ
  • 訪問元の分析:Google検索、SNS、他のサイトなど、どこから来たか
  • 使用機器の確認:スマホ、パソコン、タブレットの使用割合
  • 目標達成の追跡:商品購入や会員登録など、期待する行動をした人の数
  • 広告の効果測定:各広告からの訪問者数と、その後の行動
  • サイト内検索の分析:人々がサイト内で何を探しているか
  • ページの読み込み速度:各ページが表示されるまでの時間
  • 特定の行動の追跡:動画再生やボタンクリックなど、特定の操作をした人の数

これらの情報を組み合わせて分析することで、サイトの改善点や効果的な広告方法が見えてきます。

Instagramインサイト

Instagramインサイトは、Instagramアプリ内で簡単にアクセスできるツールで、広告のパフォーマンスをシンプルに確認できます。

このツールは特に初心者や小規模なキャンペーンの効果測定に適しており、投稿ごとのエンゲージメントやリーチ数を視覚的に把握することができます。

Instagramインサイトでわかる主な指標
  • アカウントリーチ:投稿や広告を見たユニークアカウント数
  • エンゲージメント:いいね、コメント、保存の総数
  • フォロワー増減:フォロワー数の変化とその要因
  • ストーリーズ視聴率:ストーリーズの完全視聴率や離脱率

Instagramインサイトは複雑な設定や分析を必要とせず、直感的に使用できるため、広告の効果を素早く確認し、必要な改善をスピーディーに行うことができます。

初心者でも容易に使いこなせるシンプルさが魅力です。

外部SNS管理ツール(Hootsuite, Sprout Socialなど)

Instagram広告以外にもSNS広告を運用している場合、HootsuiteやSprout Socialなどの外部SNS管理ツールは、複数のSNSを一元管理できるため便利です。

どのツールが自分に向いているかは、下記のポイントを基準に選んでみると良いでしょう。

ツール選択の基準
  • 機能の網羅性:必要な分析機能や管理機能が揃っているか
  • 使いやすさ:直感的なUIで、チーム全体が使いこなせるか
  • 価格:予算に見合った価格設定か、ROIは十分か
  • 統合性:他のマーケティングツールとの連携が可能か

こうした外部SNS管理ツールはタスク管理やスケジュール管理機能も付属しており、チームでSNS運用を行っている場合に便利です。

また、これらのツールを使用することでInstagram広告と他のSNS広告のパフォーマンスを比較でき、最適な広告戦略の策定に役立ちます。

効果測定を行う際のポイントと注意点

Instagram広告の効果測定を適切に行うためには、単にデータを収集するだけでなく、それを正しく解釈し、戦略的に活用することが重要です。

ここからは、効果的な効果測定を行うための重要なポイントと注意点について詳しく解説します。

効果測定のポイント
  • 適切なKPIの設定
  • データの定期的なレビュー
  • 長期的視点の重要性

適切なKPIの設定

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の適切な設定は、広告効果を正確に評価し、改善につなげるための基盤となります。

目的別のKPI設定
  • ブランド認知:リーチ数、インプレッション数、フォロワー増加数
  • エンゲージメント:いいね数、コメント数、シェア数、エンゲージメント率
  • トラフィック獲得:クリック数、CTR(クリック率)、サイト訪問数
  • コンバージョン:コンバージョン数、CVR(コンバージョン率)、ROI(投資対効果)

KPIは週1回や月1回など定期的に見直し、目標に近づいているか、遠ざかっているかをチェックします。

そして結果に応じて、上手く行っている場合はより高い目標を設定したり、上手く行っていない場合は原因を分析し、戦略や目標を見直したりといった対応を取りましょう。

KPI設定の注意点
  • 測定可能なものを選ぶ
  • 事業目標に直結するものを選ぶ
  • あまり多くのKPIを設定しすぎない(5つ程度が目安)

たとえば新しいスニーカーのInstagram広告を出す場合、

  • 主要KPI:販売数(目標:1ヶ月で500足)
  • 補助KPI
    • 広告のリーチ数(目標:10万人
    • 広告クリック数(目標:5000回)
    • サイト訪問者数(目標:3000人)
    • 商品ページの滞在時間(目標:平均2分)

このように段階的なKPIを設定することで、目標達成までの過程を細かく管理できます。

データの定期的なレビュー

効果測定は一度行えば終わりではなく、定期的にデータをレビューすることが重要です。

これによりキャンペーンの進行状況を追跡し、必要に応じて戦略を調整することが可能になります。

効果的なレビュー頻度の設定
  • 日次チェック:基本的なパフォーマンス指標(クリック数、支出など)
  • 週次レビュー:詳細なパフォーマンス分析、短期トレンドの把握
  • 月次分析:長期的なトレンド分析、戦略の見直し
  • 四半期レポート:大規模な効果検証、次期戦略の立案

こうした定期的なデータレビューにより、パフォーマンスの変化にタイムリーに対応し、継続的な改善を図ることができます。

長期的視点の重要性

Instagram広告の運用においては、短期的な結果だけに焦点を当てるのではなく、長期的な視点で広告効果を観察していくことが重要です。

長期的な広告価値
  • ブランド認知度の向上:継続して広告を配信することで認知度が向上する
  • データの蓄積:長期間の広告運用により多くのデータが蓄積し、それを分析することでより効果的な戦略を立てられるようになる
  • 季節変動への理解:一年を通じて広告運用を行うことで、季節要因が理解できる
  • 競合との差別化:長期的に一貫したメッセージを発信することで、ブランドの個性が確立する

長期的な視点で効果を測定することで、Instagram広告がブランド価値や顧客との長期的な関係性構築にどのように貢献しているかを把握し、より戦略的な広告運用が可能になります。

まとめ: Instagram広告で費用対効果を最大化するために必要なこと

この記事では、Instagram広告の効果が出ない原因から、費用対効果を最大化するための具体的な方法までを詳しく解説しました。

Instagram広告で費用対効果を最大化するためには、まず自分のターゲットをしっかりと理解し、彼らの興味関心に合わせた広告を届けることが大切です。

常にデータを分析し、広告の効果を細かくチェックすることも欠かせません。上手くいった点、改善が必要な点を見極め、継続的に広告を改善していく姿勢が重要です。

すぐに大きな結果が出なくても、諦めずに長期的な視点を持って取り組むことが成功への近道となります。

ぜひこの記事を参考に、Instagram広告を改善し、費用対効果を高めていってください。

なお、アカウントを成長させるには、広告運用だけでなく日頃の投稿の質を高めることも重要です。

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