Instagramのタイアップ投稿とは?ブランドコンテンツの効果的な使い方を紹介
この記事ではインスタグラムでタイアップ投稿・ブランドコンテンツ広告を検討しているマーケティング担当者に向け、主に以下の内容を解説していきます。
- タイアップ投稿・ブランドコンテンツ広告とは
- これらのプロモーション効果について
- タイアップ投稿の設定方法
- タイアップ投稿・ブランドコンテンツ広告の注意
この記事でタイアップ投稿・ブランドコンテンツ広告の概要をつかみ、実際に運用する際の参考にして頂ければ幸いです。
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インスタのタイアップ投稿(ブランドコンテンツ)とは?
タイアップ投稿(ブランドコンテンツ)は、インスタグラムで影響力を持つインフルエンサーと企業が提携し、商品PRをするSNSマーケティング手法です。
ちなみにSNSマーケティング市場は2023年で1兆円、2027年で1兆8000億円と今後も右肩上がりで伸びて行くことが予想されています。
2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆899億円、前年比117%の見通し
引用元:サイバー・バズ/デジタルインファクト
2027年には2023年比約1.7倍、1兆8,868億円に
タイアップ投稿の魅力は、インスタグラマーが企業と消費者の間に入ることで、消費者の認知から購買に至るハードルを大きく下げることにあります。
現在、特に若者を中心とした消費者は、購入前にインターネットやSNSでのレビューや口コミを入念に調べます。彼らが日常的にフォローしているインフルエンサーの投稿は、購買意欲を刺激する大きな要因となっているのです。
次に、タイアップ投稿やブランドコンテンツ広告の効果的な使い方を詳しく紹介していきます。
タイアップ投稿(ブランドコンテンツ)の効果
まずはインスタのタイアップ投稿にはどんな効果(メリット)があるのかを解説していきます。
マーケティング面での大きなメリットは以下の5つです。
- インフルエンサーの人気や技術を活用できる
- ステマと誤解されるのを防ぐ
- ユーザーを誘導できる
- ブランドコンテンツ広告として配信できる
- 投稿結果を分析できる
それぞれに関して順番に解説していきます。
インフルエンサーの人気や技術を活用できる
フォロワー数が数千から数万人に及ぶインフルエンサーを通じて、自社商品をその大勢のフォロワーに直接アピールできる点は、タイアップ投稿の大きなメリットです。
さらに、多くのフォロワーを持つインフルエンサーは、彼らのコンテンツ制作能力やユーザーへのアプローチ技術が優れていることが伺えます。タイアップ投稿を通じて、この実力と人気を最大限に活用し、商品を効果的に広めることができるのです。
特に、「インフルエンサーや芸能人、まとめアカウントによるPR投稿を見て購入したことはありますか?」という質問に対し、1度以上あると回答した人は、10代は50%、20代は49%、30代は51%と、10代〜30代では約半数の人がPR投稿をみて1度以上は購入経験があることからSNSが購買意欲の向上に大きく影響していることが伺えます。
引用元:【調査レポート】THECOO、インフルエンサーのPR投稿を通じた影響力に関する調査を実施 ー10~30代の半数がPR投稿を見て購入経験あり・投稿の信頼度を高める鍵は『インフルエンサーと商材の親和性』ー
ステマと誤解されるのを防げる
タイアップ投稿がステルスマーケティング(ステマ)ではないかと誤解されることはほとんどありません。
タグ付け機能を利用することにより、アカウント名の下に「広告(sponsored)」と表示され、キャプション欄にも「タイアップ投稿」と明記されます。
この表示のおかげで、フィードを見るユーザーは「これはプロモーションである」と認識して閲覧します。そのため、ステマという不誠実なイメージを避け、企業との関係性を明確に伝えることができるのです。
ユーザーを誘導できる
企業はタイアップ広告を利用することで、直接の購買に至らなかった場合でも、製品や企業の認知度向上の効果が期待できます。
タイアップ投稿に「@(メンション)〇〇(企業のインスタグラムアカウント)」と記載することで、ユーザーが興味を持ち自社のアカウントを訪れる可能性が高まります。
これは小さな接点かもしれませんが、長期的なマーケティング戦略の中で、ユーザー認知度の細かな向上はいずれ大きな武器となることでしょう。
ブランドコンテンツ広告として配信できる
インフルエンサーの投稿を自社広告として配信することが可能です。
タイアップ広告とは異なり、ブランドコンテンツ広告では企業からの依頼を受けたインフルエンサーが自身のアカウントでコンテンツを作成・公開します。つまりブランドコンテンツ広告では、企業がそのインフルエンサーの投稿を広告として直接配信します。
この方法のメリットとして、企業側はより自然なフィードを広告として配信できる点が挙げられます。インフルエンサー側にとっては、投稿の露出が増え、新たなフォロワーの獲得に繋がる可能性があります。
投稿結果を分析できる
タイアップ広告およびブランドコンテンツ広告の投稿結果は確認することができます。
この数値結果から、現在のプロモーションの改善点や次回広告における課題が明らかになります。
投稿分析をするには、Facebookページを使用します。
分析結果の重要なポイントについては、以下で詳しく解説しますので、引き続きお読みください。
インフルエンサー側と契約を済ませておく
まずはインフルエンサーとプロモーション内容に関して事前契約を済ませてからタイアップ投稿を行いましょう。
特に報酬や使用範囲等はしっかりとしたすり合わせが必要となります。
契約では以下の内容について双方での合意を済ませておきます。
- プロモーションの契約である事
- 投稿の利用範囲(タイアップ投稿・ブランドコンテンツ広告使用)
- インフルエンサー側の報酬
- コメント返しなどのユーザー対応
- プロモーション期間
- トラブル発生時の対応方法
これらの契約を済ませたら次はタイアップ投稿の設定に進みます。
タイアップ投稿(ブランドコンテンツ)の設定方法
タイアップ投稿の設定方法について、企業側とインフルエンサー側の両方に関する手順を画像付きで紹介いたします。
タイアップ投稿を開始する前に、Meta社のブランドコンテンツポリシーを確認してください。
また、設定は「ビジネスアカウント」で行い、「基本的な操作はスマホで実施する」という点に注意してください。
タイアップ投稿:企業側の設定
1.設定から「設定とプライバシー」をタップします。
2.「ビジネスツールと管理」をタップします。
3.「パートナーシップ広告」をタップします
4.「ブランドコンテンツツールを設定」を有効にします。さらに「コンテンツクリエイターを手動で承認」をONにしましょう。
以上で設定は完了です。
タイアップ広告インフルエンサー側の設定
1.投稿する祭に「タイアップ投稿ラベルを追加」をタップします。
2.検索窓に企業を名を入れて表示されたら「追加」をタップ
3.「次へ」をタップします
4.この画面が出たら設定完了です。
企業側から承認されるのを待ちましょう。
タイアップ投稿(ブランドコンテンツ)の分析方法
インサイトの確認にはまずFacebookページとInstagramアカウントの紐づけを完了させておく必要があります。設定方法はInstagramのヘルプページを参照して下さい。
インフルエンサー側の投稿が行われた後、企業側は「タイアップ投稿」のタグが付与された投稿のインサイトを参照できるようになります。
インサイトの開き方
確認できるのは「フィード投稿」と「ストーリーズ」の2つです。
確認方法は、Facebookページからサイドメニューのインサイトをクリックします。ブランドコンテンツから以下の画面のように投稿インサイトを確認できます。
フィードのインサイト
ストーリーズのインサイト
画像引用元:https://creators.instagram.com/
分析するべき指標
インサイトでは様々な数字を確認できますが、特に重要となる項目は以下の4つになります。
- いいね数
- インプレッション数
- 保存数
- コメント数
上記4つはリーチしたユーザーの具体的なアクションになりますので、次回プロモーションの際に重要な指標となります。
インフルエンサーを選定するポイント
企業側がインフルエンサーを選定する際に必ず押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
- 炎上リスクのあるインフルエンサーではないか
- プロモーションしたい商品と親和性がある発信内容か
- フォロワーの質・コアなファンがいるかどうか
炎上リスクのあるインフルエンサーではないか
インフルエンサーと提携する前に、これまでの投稿内容を確認して炎上のリスクはないかチェックしておきましょう。
場合によっては企業イメージを毀損する可能性もあります。
- 誰かを攻撃・誹謗中傷したことはないか
- 差別・偏見と思われる内容は発信してないか
- 政治・宗教の発信で度が過ぎることはないか
こういった投稿内容は確認しておきましょう。
たとえば偏った意見を発信することで一部ファンからの支持を集めているタイプのインフルエンサーは比較的炎上しやすいと言えます。
プロモーションしたい商品と親和性ある発信内容か
自社商品やコンセプトと親和性の高いインフルエンサーを選ぶようにしましょう。
例えばペット用品のタイアップを検討しているのに、メイクのインフルエンサーに依頼してもリーチするユーザーに広告が刺さらない可能性が高いです。
ここを間違えるとエンゲージメントも上がらず満足な解析もできませんので、インフルエンサーの発信が自社製品と結びつくかをしっかり精査しましょう。
フォロワーの質・コアなファンがいるかどうか
フォロワーが多いインフルエンサーでもフォロワーとの距離感はどうなのかを確認します。
フォロワー数だけでは測れないのがフォロワーの質です。
普段フォロワーと「頻繁にコメントのやり取りがあるのか」「ライブ配信は行っているか」「投稿に対してどれくらいコメントがくるのか」などはチェックしておきましょう。
一方的にコンテンツを投稿しているだけのインフルエンサーだと、フォロワーと距離感がありタイアップ広告が思ったよりもフォロワーに刺さらない可能性もあります。
これら3つのことを踏まえてインフルエンサーに依頼しましょう。
次にタイアップ投稿の注意点を説明していきます。
タイアップ投稿(ブランドコンテンツ)の注意点
タイアップ投稿についての注意点もしっかり押さえておきましょう。
運用する上で必ず知っておきたい注意点は以下の3つです。
- カルーセル投稿ができない
- コメント等を広告主側で管理できない
- 作成したばかりのアカウントは運用できない
ブランドコンテンツ広告ではカルーセル投稿ができない
インスタグラムでは1投稿に対し最大10枚の写真(画像)をアップできるカルーセル投稿が可能です。
カルーセル投稿は画像やテキストを組み合わせて高いエンゲージメント率を獲得できる投稿方法ですが、こちらはブランドコンテンツ広告では利用できません。
現在はフィード、リール、ストーリーズでブランドコンテンツ広告が利用可能です。
コメント等を広告主側で管理できない
タイアップ投稿ではコメントの返信、対応は企業側(広告主側)ではできません。
タイアップ投稿の場合はインフルエンサーアカウントで配信するため、企業側が直接関与できないのです。
広告のコメント対応をどのようにするか、投稿前にインフルエンサーと事前の取り決めをしておいた方がいいでしょう。
作成したばかりの企業アカウントでは運用できない場合がある
作成したばかりの企業アカウントはタイアップ投稿、ブランドコンテンツ広告の利用はできません。
普段から運用してるアカウントは問題ありませんが、これからアカウントを作ってタイアップ広告を検討する場合は、まずはログインやポスト、コメントなどを活用し、アカウントをアクティブな状態にする必要があります。
その後にタイアップ広告を運用するようにしましょう。
まとめ
この記事ではインスタグラムのタイアップ投稿の詳細とブランドコンテンツの効果的な使い方について紹介してきました。
企業側と消費者の間に身近なインフルエンサーが入る事で消費者の購買までのハードルが一気に下がります。ここまで紹介したようにタイアップ投稿は非常に効果的なSNSマーケティングの手法です。
一方でタイアップ投稿を使う前にまずは自社で発信、運用してみるのも良いでしょう。
特に製品の導入期はまずは企業側から発信、実際にユーザーからどういった反応があるか、どんなニーズがあるかを把握した上で今後のマーケティングに活かしてみてはどうでしょうか。
そのうえで効果的なプロモーションとしてタイアップ広告の利用をおすすめします。
この記事が御社のSNSマーケティング参入の一助になれば幸いです。
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